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桑原朱美公式ブログ

保健室コーチングを学んだ担任の先生が引き出した学習成果がすごすぎる!(学級担任の実践事例)

保健室コーチングアドバンスコースを修了された高校の一般教諭の先生から、ベーシックコース、アドバンスコースで学んだことを現場で実践されたことを、まとめてくださいましたので、紹介します。

 

(1) 突然の訪問者

アドバンス修了の翌日。

 

前任校の同僚(現在は大学院で内地留学中)が、教育学部の大学院生を連れて来校。

 

進路指導で実践していることを教えてほしいということだった。個人的には、目標設定が何よりも大事であり、その設定も自分自身が決めることで効果があると思っている。

 

漠然と大学進学ありきで入学してきた生徒に、そこを意識させるのにコーチングが役立っていると話した。

 

面談で活用して効果のあった8フレームアウトカムやスモールステップのワークを紹介し、実際にマッピングとエンパワーメントシートを書いてもらった。

 

はじめはピンとこなかったようだが、エンパワーメントシート(お題「2017の僕」)の作成では明らかに表情が変わり、自由に楽しんで書いていた。

 

書きながら「来年の自分がどんどん見えてきた」と興奮気味に取り組む教師を目指す大学院生。そうだよね、自分に気づくと興奮するよね、と紹介する私も楽しい。

 

実践=気づき=喜び→発展・深化・成長といったワークの一連の流れと本来の目的を、初めて会った学生と再度体感できたことは刺激になった。

 

「発信」は私自身の課題である。

 

今までは、生徒、保護者、そして同僚。「わかってもらおう」「理解させよう」と無意識に構えてしまっていたのかもしれない。

 

今回のように、気負わず、ひとつずつ楽しんで体験してもらう。こういうことの繰り返しでいいのだと思えた出来事だった。

 

 

(2)クラス運営あれこれ

この一年、保健室コーチングで学んだことを担任の立場で少しずつ実践してきた。この一年の取り組み事例を紹介したい。

 

朝のHRでの「今日の質問」

 

始める前に「みなそれぞれ課題を抱えているが、本当は一人ひとりが答えを持っているんだよ。質問に直感で答えてみよう。」と伝え、

 

当番に「質問カード」を引いてもらう。各自に、その答えを学習時間調査用紙(毎日記入)の備考欄に書いてもらった。

 

良かった点:毎日の記入なので、定点観測の要素があり生徒理解に役立つ。「この子がこんなことを思っていたのか」という意外な面に気付ける。

 

課題:毎日なのでマンネリ化、形骸化しやすい。一週間に一回でもいいのかもしれない。また、目的や脳の仕組みなどの本質的な話をするなど工夫が必要。

 

当番日誌にスモールステップの要素

 

当番の感想欄の一部に「一日を終えて~今日の君は何点?」として0から10のスケーリングに記入させる。

 

「明日のプラスワンをイメージしよう!」のメッセージもつける。

 

アドバンス後からは、それに「1点だけ上げるために何ができるかな?」の欄と

 

「今日はどんな1日だった?タイトルをつけてみて」「理想の1日は?タイトルをつけてみて」の欄を追加した。

 

感想欄は狭くなったが、以前より具体的な中身のある感想が増えた。

 

8フレームアウトカムの活用と結果

 

夏休みの面談を使ってインタビュー形式で活用した。

 

①の質問カードでなかなか自主的に気持ちを書けない生徒も多くいるが、

この形はアドバイスをして必ずアウトプットに繋げられるので有効。

 

やりたいことや目的が明確でない何人かの生徒も、具体的なイメージが持てるようにした。

 

その後、2学期末に判明したこと。

 

クラス40名中26名が1学期と比較して成績が上昇し、学年でもその人数が最多であった。

 

(年度当初の学力・学習バランスのデータは最も低く、アンバランスなクラスであった…)

 

成績アップの26名中10名は1学期は進路目標が明確でなく、8フレームによって具体性を持たせた生徒であった。

 

その中には学年1位の大躍進を遂げた者も!8フレームアウトカムの効果はすごい!!

 

続きは、次回の記事でご紹介します。

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