発表者は、全員 保健室コーチングアドバンスコースを修了、または、ハートマッスルレジリエンスコーチ養成コース修了者。
教育的成果、生きる力の育成をを目的とした対人支援やレジリエンスを高めるための実践方法、現場での指導方法をじっくりと学んだ方々ばかりです。
脳科学や認知科学、心理学の視点から、子どもたちや保護者が納得する「レジリレンスコンテンツ」は、すでに多くの学校で導入され、成果を上げています。
今回、数多くの実践者の方々の代表として、次の4名の方が 実践報告をされます。
いただいた発表原稿から、実践事例の発表概要や聞いていただく際のポイントをご紹介いたします。
保健室コーチング、保健室経営力アップの講座やコースを、地道に学ばれた高校教諭3人組の実践発表です。
担任・学年主任の立場から、進路指導、学習スケジュール指導、三者面談、学級経営、学年のチームビルディング、不登校支援など、様々な場面で応用され、
成果(成績アップ、欠席者激減、保護者との信頼関係UPなど)を上げていらっしゃいます。
保健室コーチングで学んだ理論を、深いレベルで理解し、お互いの学び合いの時間も熱心にとってオリジナル実践を展開してこられた3名の先生方には脱帽です。
発表では、保健室コーチングで学んだ理論を、担任の立場からどのように活用できるかという具体的な事例をたくさん聞くことができます。
特別支援学校に通う子どもたちは、様々な心身の健康問題を抱えており、心理的問題を抱える子どもも多くいます。
特に、人とのコミュニケーションや感情のコントロールが上手くいかず、言葉の認識の違いでのトラブルや、勝手な解釈で不適切な行動を起こしてしまうなどのケースもあります。
特別支援学校の養護教諭として、保健室コーチングの学びを特別支援学校の保健室での対応にどのように生かし、
それによって、子どもたちにはどんな変化が起きたのかを、具体的に丁寧に発表してくださいます。
何をしたかということも、素晴らしいのですが、何よりも、北先生の人間としての温かさ、あり方の素晴らしさに感動する発表です。
紹介される実践事例では、落ち込みやすい頻回来室生徒が、「質問カード」「マッピングコーチング」などを活用し、地道なコーチングを継続したところ、
就労面接で高評価を頂き、就職が決まった事例などがお話しされます。
「悩みへの対応から生きる力の育成」という保健室コーチングンの核をしっかりと実践され、子どもたちの生きる力に寄与されていることに
スタッフ一同、感動を覚えています。
竹内先生は、地区の講演会で桑原の保健室コーチングの話を聴き、そこで聞いたことを、自分の保健室の頻回来室者の生徒に実践してみたところ、
その時を境に、自分の行きたい高校を目指して元気に学校生活を送り始めていた。何が起こったのか、とても不思議だったという体験から
しっかり真剣に学びたい。そう思って保健室コーチングを学ぶことを決めたというとても熱心な先生です。
実際に、学んだことをもとに次々とチャレンジされ、担任の先生方の意識にも影響を与えていらっしゃいます。
竹内先生の発表内容のポイントは、来室する生徒の悩みを聞きながら、「脳の中で何が起きているのか」を探り当て、
保健室コーチングで学んだ脳の理論にそってさりげなく活用し、短時間で来室生徒に変化を起こしていらっしゃる点です。
「担任が嫌、勉強もいや」「母親とのコミュニケーションの問題」などの課題を抱える中学3年生にに対しての対応事例は
シンプルなアプローチであるにもかかわらず、最終的に、自分が何をしたいのかを明確にし、第1志望に合格することができたという内容です。
この事例は、非常に大きな示唆に富んでいます。
また、体育が苦手で保健室登校になった中2生徒が、竹内先生のアプローチにより、3年生になるころには、教室へ復帰、見事に高校も合格した事例では
傾聴における「事実と解釈」の区別、スモールステップコーチングの活用など、保健室コーチングの学びが生きています。
そのほかにも人間関係で悩む生徒への「キャスティングマップ」の活用、「質問カード」の活用など、非常に興味深い実践も紹介されます。
藤井先生が発表してくださる発表内容は、「複数配置」で起きがちなコミュニケーションミスを、保健室コーチング、ハートマッスルレジリエンスコーチ養成コースで学んだ
様々な概念を応用して、素晴らしい保健室経営をされているという実践例です。
レジリエンスコーチ養成コースでは、「生きて活用できる保健室経営案」を創るためのコーチングも学びます。
藤井先生は、その概念も活用して、これまでなかなかうまくいかないなと感じていた複数配置に変化を起こされました。
より協働的でお互いの能力が発揮するためのビジョンの共有、仕事の分担、情報共有の方法などを
実現されました。
今回の実践発表でも、「なるほど!」の複数配置の工夫やお互いの価値観を尊重しながら
学校保健を推進する「同志」としての関係性の作り方、
保健室経営ビジョンや育てたい生徒像に向かっての具体的な方法を
発表されます。
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