3ヶ月間、毎月の講座がとっても楽しみでした。
講座はもちろん全国の仲間に会えるのも、毎日の仕事のモチベーションに繋がっていました。
大学も心理系でしたし、カウンセリングや心理学の勉強をずっと続けていましたが、
高校では、どれだけかかわっても単位が切れてしまうと、進路変更を余儀なくされるため、
保健室での対応に限界を感じ、教科「保健」やHR活動での授業をする方が楽しくなっていました。
しかし、ベーシックコースを受けていくうちに、
保健室での生徒対応が面白くなり、養護教諭という仕事の重要性と楽しさを感じる日々を送っています。
生徒たちは問題を解決する力がないのではなくて、
迷路のなかにはまってしまっているだけなんだということを毎日のように体感しています。
こちら(支援者)がその子にとって必要な質問やカード、ワークなどを使い、生徒の力を信じ、コーチとして伴走することで、
生徒は自分の問題に自ら気づき、これからどうすればいいのかを自ら考え、そしてよりよい未来を目指して行動していく姿に、
毎回、胸が熱くなり、感動で涙があふれそうになります。
辛い状況に寄り添うのではなくて(何の解決にもならないしヘタすると悪化させる)、
希望あふれる未来に向かって生きていこうとする生徒とともに歩んでいけることは、教員にとってとても幸せなことだと思います。
いくつか事例を載せておきます。
事例①3年生女子。
やきもちやきの友人と2年生の時はニコイチで過ごしてきたが、彼氏が部活を引退してから彼氏と一緒にいる時間が増えて、
友人といる時間が減っている。
そのため友人との仲がぎくしゃくしていて、それを相談していた彼氏にも
「つかれた」「めんどくさい」と言われてつらいと半泣きで来室。
質問カードで最後に出た「何を一番わかってもらいたいですか?」
に答えたことが本人が納得いってないようだったので、ポジションチェンジをすることに。
「一緒にいる時間は確かに少なくなっているけど、○○のことを大事に思っているのは変わりないよ。
大事だと思っていることを行動でも示しているし言葉でも伝えているから、それをわかってほしい。」
そのあと、スケーリング、感情変化、スタジアムビューイングで、教室に戻っていった。
また、彼氏に相談したときに、そばにいてくれるだけでいいのに、いろいろ言われたりするのがイヤだという話をしていたので、
優位感覚によって好きな人にどうしたいか、どうしてもらうと嬉しいかが違うんだよ、と話をすると、
「すれ違ってたのはそこか~!」と笑っていた。
「友だちも腕くんだりくっつくのが好きだから、言葉で言ってもあんまり伝わってないのはそこかも。」と気づいたようだった。
事例②
1年生女子。球技大会をきっかけに仲がよかったグループ内で孤立。
1回目の来室で、「教室にいられない。昼になったら早退する。(3時間目に来室)」と言っていたが、
質問カードとあるあるレンジャーカード、スケーリング、感情変化で、
「最後までいることにする。」と自分で決めて4時間目から授業に戻った。
数日後、放課後に2回目の来室。話合いをしたけれども関係が悪化しているとのこと。
質問カードの最後「1年後、10年後どうなっていますか?」では、
「別々で楽しく過ごしている。交わることはない。」と言っていたけれど、
4つの椅子では、問題そのものが小さく感じるようになり、
ポジションチェンジでは、「お互いに言いたいことを言ったら元の関係に戻るだろう」と言って帰っていった。
保健室コーチングに出会えて本当によかった!
そして、全国にできたパワフルな仲間たちとの繋がりに日々刺激を受け、
うまくいったりいかなかったり、どうしていいかわからなくなるときもありますが、
ともに喜びあい認めあい励ましあっている仲間とともに、
それぞれの場所で、ひとつひとつ向きあいながらやっていこうと思っています。
また、引き続きアドバンスではいろんな自分と出会い、たくさんの気づきを得て、新たなステージへと進んでいきたいと思います。
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