K先生(新潟・特別支援学校養護教諭)
<言葉の理解と自分の思考について>
宿題をやっていても感じたが、1つ1つの言葉の意味を何となくはイメージしているものの、具体的に説明するとなると、どのような言葉を使ったらよいのかがわからなくなり、
なかなか書くことができなかった。テキストを何度も読み直し、下書きを何度もして「こういうことかな?」という段階で宿題を提出することになってしまった。
まだまだ自分のものにはなっていないことが分かった。
講義を受け、抽象と具体があって初めて物事が理解できるということが分かった。
抽象的なことだけでも、具体的なことだけでも相手には伝わらず、これらを上手に使って説明することが大切であることが分かった。
3年生へ言葉の意味を教えるということを、私は言葉の説明を一生懸命考えており、かなりそこにこだわってしまっていた。
グループの人たちと意見を交わす中で、
「意味」を教えるということは、
言葉の説明ではなく、具体と抽象がピタッとマッチするように説明することが
「意味」を理解(納得)できることにつながるということが分かった。
特に、「空白の原則」の説明で、猫の目を絵で示したものが、一目見てそのことを表しているということがよく分かり、
私にとって納得できる体験となった。このような感覚が、どの言葉においても得られることが大切だと思った。
しかし、ではどうすれば・・・と考えたが、難しかった。その点がこれからの大きな課題である。
また、言葉の説明を求められているのに、さらにそこから発展したトラブルの解決策について説明が及んでしまい、
勝手に状況を作り上げてしまっていることにも気付き、
何を求められているのか、何を目標にしているのかからずれないように気を付けなければと思った。
<これまでやってきた授業を振り返って>
今まで私がやってきた授業は、子どもたちの「知らない」「わからない」が前提ではなく、自分が教えたいこと、教えやすいことでやっていた。
特に誰かがやった授業の中からいいなと思ったものを張り合わせ、子どもの実態にこじつけてやってきた。
そして、一度やってうまくいったと思ったものは別の子どもたちにも同じようにやり、反応が違うと「子どもたちの理解力がない」などと思っていた。
授業をしても子どもたちに変化が見られないのは当たり前だった。
子どもたちが求めているものでもなく、教えられても納得できず、子どもたちには何も伝わっていないということが
このレジリエンスコースを受けていて初めて気付いた。申し訳ないことをしてきた。
9月に、1講でいただいたワークシートを活用して子どもたちがどう変化するといいかなと考えながら授業をしてみた。
言葉と体験が結びつくように構成してみたところ、子どもたちから「ああー」と納得する声が聞かれた。
理解するとはこういうことなんだと思った。
言葉と体験をどう結び付けるかが難しいが、子どもたちが何に気付くのか、どう変化するといいのかを考えながら、
「知らない」「わからない」ことが納得できる授業にチャレンジしていきたい。
<学びあいの中で気付いたこと>
アドバンスコースでも感じていたが、人間は人それぞれで感じ方や考え方が違うということを今回も実感し、
他者から学ぶことは多いなと思った。保健室コーチングを学ぶまでは、自分の考えや感じたことを伝えることも少なく、
自分では自分が感じていることと他者が感じていることは同じだろうと思っていた。
今回、意見交換する中で、同じ問いかけに対し、その人その人で様々な感じ方、考え方、表現の仕方があり興味深かった。
そして、以前までは他者と違うことが自分にとっては不安であり恐怖であったが、今は、それぞれの人の意見も「そうなんだ~」と受け止められ、
自分は人と違っていても大丈夫という感覚になっているのが分かった。安心して参加できたことがとてもうれしかった。
さらに、自分一人では偏った考え方になってしまうところを、意見交換をする中で、そういうことか・・と気付かせてもらうことが多くあった。
また、時間制限のあるグループワークでは、一人ではこんなに考えたことがないくらい、あれはどう?これはどう?と必死になり考えて、
苦しいながらも楽しい体験ができた。すっきりした答えまではたどり着かなかったが、自分はこんなに考えようとするということも分かった。
合宿ということで、つらい2日間なのかと当初心配もあったが、楽しく、あっという間に過ぎてしまった2日間だった。
第2講も充実した時間を過ごせました。本当にありがとうございました。
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