教育現場で盛んにいわれるようになった
「アクティブラーニング」
このアクティブラーニングですが、 脳科学、コーチング的な視点から見ても
非常に興味深い学びの方法だと感じています。
弊社は、教員向けの研修や講座を多く扱っているので、もちろん、
アクティブラーニングについても、いろいろ学んでおります。
それについて書かれた書籍を読むと「協働」という言葉が出てきます。
「共同ではなく協働」と強調して書かれていました。
ちょっとずつ違いますね。協働は英語で言うとコラボレーション、パートナーシップに近いですね。
ご存知のように、アクティブラーニング=協働=グループ活動 と単純に考えてはいけない面があります。
この「協働」という人間関係、パートナシップのために、教育関係者がぜひ知っておいていただきたい概念の一つが
「代表システム(VAK理論)」です。
ざっくりいうと「五感という入力装置をどのように使っているかで、
思考スピード、言語表現、コミュニケーションパターンに 違いが起きる」という概念です。
それによって、コミュニケーションミスが起き、否定的な感情につながることも多くあるよ、ということです。
もう少し詳しく言うと
人間の五感の使い方には癖があり、自分が使いやすい感覚(視覚、聴覚、体感覚)をより多く使っています。
どの感覚を主に使ってコミュニケーションをしているかの違いが、思わぬコミュニケーションミスにつながり
協働作業をストップさせてしまいます。
こうなると、アクティブラーニングで謳われている「協働によるお互いの尊重」が達成できなくなります。
単に「もっとよく人の話を聞きなさい」というレベルの注意にとどまっていては改善しないのです。
たとえば、「理解した」という条件がタイプによって違います。
主に視覚を使っている人(視覚優位=V)にとって理解したという場合、
多くは「話が見えた、映像化できた」という時(つまり見えた感が大事)
主に聴覚を使っている人(聴覚優位=A)は、理論的な人が多く、このタイプの人が理解したという場合は
「ロジカル,理論的、筋が通っている」という時(理論に矛盾がなく、筋が通っていることが大事)
主に体感覚を使っている人(体感覚優位=K)は、感覚的な人が多く、このタイプの人が理解したという場合は
「実感、腑に落ちた」という時(理論や見えた感ではなく、感覚的にしっくりきたということが大事)
「理解する」ひとつとっても、ここまで違います。理解のスピードも違います。(V→A→Kの順番です)
授業をする、人に説明をする、グループで話し合いをする時に、お互いがちゃんと相手の言っていること、言いたいことを理解しあうためには、
このVAKを指導する側も、子どもたちも知っておくと、 自然と相手の立場になって理解するということができるようになります。
次回は、V/A/Kの違いによる思考のスピードと言語表現についてお話しします。
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