【保健室コーチングベーシックコース山口1期第1講 感想】
第1講義を終え、週明けに出勤していつもの毎日が始まりました。
劇的に何かが変化!ということはありませんが、生徒を迎えるときの心が変化している気がしています。
講義の中で何度も聞いた、支援者の心が子供たちに作用する、という言葉がとても印象に残っていて、これまでの私の生徒を迎えるときの状況に、心当たりが強くあったからです。
これまで、例えば生徒が何か言ってきたとき、「友達に意地悪されたんだ、かわいそうだな」とか、「教室へ行きたくないよね、いやだよね」と、無意識ではありますが、アソシエイトしてしまっていたり、
話を聞きながら「どういうことを話したら、この子は教室へ行くかな」とか、こちらが操作しようとしていたことに気づきました。
そうではなくて、ただ「子どもたちの力を信じよう」と思うだけで、対応する自分自身が中庸でいられて、落ち着いて対応ができるようになったということなのかなと思います。
これが「状態管理」なのでしょうか。
今まで「前任校の子は、あまり自分から話さなくて、話を引き出すのが難しかったな。現任校の子は、自分からよく話してくれるな」と感じていました。
それこそ前任校のときは無意識の中で操作しようとしている私自身の心が生徒へ伝わっていて、なかなか言葉に出てこなかったのだろう、私自身の問題だったんだ、ということに今更ながら気づきました。
高校なので、授業への出席ができないと、進級、卒業ができなくなるのですが、現在、2学期からなかなか授業へ行けなくなっている生徒がいます。
どうしたらいいかな、と思っていましたが、卒業や通信制高校への転学などは結果であって、今はこの子の力を信じようと思って関わることで、ずいぶんと気持ちが楽になりました。
昨日、この生徒にスタジアムビューイングをしてみました。
「私、いまもっと保健室の先生としても、お母さんとしても自信をつけようと思って勉強しようるんよ。この間おもしろいワークしたから、ちょっと相手してくれる?」と聞いてみたら、
「いいよ」と応じてくれました。彼女は、「(悩んでいる私は)一人ぼっち」「かわいそう」に見えたそうです。
ディソシエイトしたところからかけた言葉は、
「もっと自由になっていいよ」でした。
「何から自由になってもいいっていう意味?」と聞くと、「学校、親、家族、いろんなことから」と答え、「面白いね、これ」と笑っていました。
私自身も、スタジアムビューイングで「自由」という言葉を聞いて、今まで卒業や出席日数という目の前のことにとらわれていましたが、
もっとこの子の人生、生きる力という視点でかかわっていけばいいんだなと感じました。
ほかにも、たくさん焦点化、RASの話や、X=Yの話など、伝えてみているところです。
生徒たちはとても感情豊かで反応が良く、
「マジで?やばー!毎日つまらんって思っていたら、本当につまらんくなるんじゃな!」と反応してくれたり、
「確かにそうかもなあ」と振り返ってみたり、それぞれの経験に照らし合わせながら聞いてくれています。
入試前の生徒へは、「面接で落ちたらどうしようってことばかり考えていたら、本当にそうなってしまうよ」と、受かった後のイメージを持たせたり、「へそにふた」で体の反応が変わることを体験させて、
「この状態で面接受けたらいいよ」と伝えてみました。
体の反応が変わったことに、生徒もびっくりしていましたが、私自身も一度体験しているのに、「本当に動かん!」と改めてびっくりしてしまいました。
また、特に先生方のVAKが何かと考えながら見ているのも、とても面白く、理解が深まります。
以前、「養護の先生は、生徒もだけど、先生たちの性格もよく理解しないとね」と言われたことがあります。
ただ、生徒の情報や話していたことを伝えるのではなく、事実と解釈が異ならないように、「伝え方」ということを考えるきっかけにもなりました。
伝えるということは、ただ事実や自分の思いを相手に話すことではなく、相手へ、より正確に私の思い、考えを届けることだと思います。
おそらくKの私は、Vの人のスピードに合わせて伝えることも苦手だし(Vの人は黙っていても、何か急かされてるように感じる)、
Aの人は、聞いてくれていても「・・・・・で?結論はまだ?」と言われているように感じていたのですが、相手に合わせて伝える努力をしてみようと思います。
テキストのまだやっていないページを見て、今から第2、第3講をワクワクしているところです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
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