主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原規歌(朱美)です。
今日のテーマは
「心のノイズがアプローチの邪魔をする」です。
保健室コーチング101講座 第3講では
コミュニケーションの本質をテーマにお伝えしました。
[相談対応にコーチングを使う]と、考えてしまうと
スキルで相手を何とかしようとしたり
どのスキルをどう使おうなんて
意識が働きます。
さらには「解決しなければ」なんて
考えてしまいます。
そんな邪念は
こちらの「ノイズ」として
相手に伝わってしまいます。
相手はそれを
「コントロールされる」と
無意識に察知して
心を閉じてしまいます。
スキルを学ぶと
この罠にはまってしまう方は
多いように感じています。
いや、もともと
相手の問題を解決するための
スキルを身につけたいと
感じている方は
多いのかもしれません。
保健室コーチングでは、問題解決が目的ではなく
問題を成長のチャンスに変え、レジリエンスを向上させることを
大切にしています。
101講座では
人と人との関わりの
本質をおつたえてしています。
保健室コーチングは
保健室で使うコーチングを
伝えているわけでは
ありません。
人と人とのかかわりの本質
人が変化していく構造を
お伝えしています。
大切なのは
コミュニケーションの本質を理解し
相手と関わること。
話を聴くということは
言葉を聴く、ストーリーを聴く
ということではないのです。
私たちの言語というのは
3次体験であり
思い込みやビリーフまみれの
ものであることを
理解する必要があります。
その思い込みが
人を苦しめ、視野を狭くし
本来問題ではないことまで
問題に感じてしまうようになります。
その思い込みの中に
どっぷりつかっている相手を
自由に発想できる状況まで
引き戻してあげることが
必要です。
そのためには
相手の内面に埋もれたままの
正確な情報を取り戻すことが
必要です。
人間の言語生成のしくみを
しっかり理解すれば
何をすればよいのかが
明らかになります。
さて、今回の第3講。
長年学び続けてきたN先生が
とても大切な気づきを
感想に書いてくださったので
ご紹介します。
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確認質問のワークで、
はっとしました。
始めは、相手の可能性を信じて、
言語の持つ意味は何かな等と
スタートしたにもかかわらず、
質問が進んでいくつか
答えてもらっていると、
突然、何とかしなくちゃ!
という解決が目的になっている
自分に気づきました。
そうなると、
次、なんと言おうかと
ぎこちなくなり、
会話が
ストップしてしまいます。
本当は、
ふとそれは何でかなと
先に思い浮かぶのですが、
それを押しのけて、
何とかしなくちゃのイイ人が
出てきます!
とっさに出てきますね~。
この自分のパターンに
苦笑いです。
何とかしよう、
イイ人になって助けなくちゃ、
良いこと言おうとする時は、
体はガチガチ緊張、
焦りと取り繕いの状態、
これはとても苦しく、
なのに、苦しさを隠す!…
すごい壁と
ストレス状態ですね。
これをやってたんですね。(笑)
自分の直感を消さずに出しても
OK!
これが私の純粋に知りたい
気軽に質問する、
コミュニケーションをとる
ということなのかなと
思いました。
人の可能性は地球規模!
だからこそ、
相手も気づかない「?」がいっぱい
相手を理解することは
楽しいことかも!
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確認質問をする
ということは
自分の思考と言葉に
がんじがらめになって
小さな箱の中に入っている
相談者を
そこから解放すること
解放して
視野を広げてあげること
その先は
相手に選択権がある
なのに
そこから無理やり
支援者が思う
「解決の箱」「正しさの箱」に
ふたたび入れてしまおうと
するのですから
お互いに
苦しくなってしまいますね!
大切なのは
相手の内面に残ったままの
可能性を一緒に探しにいくことです。
それでは
今日も素敵な1日を!
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2021年6月28日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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