保健室コーチングベーシックコース関西4期 第2講感想Kさん
第1講に続き素晴らしい2日間をありがとうございました。
この2日間で実感したのは、「言葉の力」と「体験で得られる学びの大きさ」だったと思います。
子どもの頃から本を読むのが好きで、文字や言葉も好きです。
文章を書くことに関しても、自分で納得する表現ができるまで外に出せないのでやたらと時間がかかりますが、そのぐらい言葉にこだわりがあるのだと思います。
だから、この2日間で、
人から発せられる言葉の成り立ちを理論として理解できてすっきりしたし、
言葉の選び方ひとつで人の意識はどこにでも向けられるのだと確信できてとても嬉しくなりました。
そして、座学はもちろんおもしろかったですが、
いろいろなワークで言葉の力を体感できたのがよかったです。
頭で理解するだけでなく、やってみて初めて自分のものになることがよく分かりました。
テキストのワークだけでなく、今回私は特別ワークをさせてもらいました。
それ(父を許す、受け容れる)ができれば楽になる、でも心が納得していないからイヤだ、の間でものすごく葛藤しました。
その時毛利先生に、お父さんを許す自分を受け容れてあげよう、と言われました。
私は前回の講座の後、どんな自分も受け容れると決めました。
父を受け容れると言われると強い抵抗があったのに、そんな自分を受け容れるのだと言われたら、やろう、できる、と思いました。
自分で決めたのでどうしてもやりたかった。
「受け入れる」ではなく「受け容れる」。
前回その違いを聞いたときには、あぁそれならできると思ったけど、実際にやろうとするとこんなに葛藤するものなのかと本当に驚きました。
とても大事な経験になりました。
土日の講座後の火曜日から2学期が始まりました。
この1週間の間に嬉しかったことがあったので、ひとつご報告します。
ある日の5時間目、ある児童が頭が痛いと言って来室しました。
彼女は学校を休みがちで、来たとしても遅刻。
欠席が多いこともあってクラスの子どもたちと少し距離があるようです。
保護者は彼女が学校で体調不良を訴えたときはすぐに早退させることを希望しているので、本人も頭が痛い、しんどいと言えば家に帰れることを分かっています。
ただ、私も担任もそれでいいとは思っていませんでした。
今回も本人は早退するつもりでいたと思います。
問診の後の雑談は楽しそうにしていましたが、6時間目の話をすると、6時間目の教科(習字)のイヤなところをいくつも並べます。
そこで…
習字の授業の中でいいなと思うところをひとつだけ見つけてきて私に教えてほしい
と言ってみました。
ええー⁉︎と言いながらも、彼女の顔が少し変わったように思いました。
その後もしばらくごちゃごちゃ言ってはいましたが(笑)、チャイムが鳴ったタイミングで教室まで送り、担任に引継ぎました。
放課後担任にきくと、途中で頭が痛いと言うこともなく最後まで楽しそうにやって帰ったとのこと。
保護者にもすぐに電話を入れて説明をし、早退させなかったことでトラブルにならずに済んだそうです。
そして翌日。
彼女がひょっこり保健室に顔を出しました。
「昨日の話、しようと思って。」
なんと、いいなと思ったところをふたつ報告してくれました。
ひとつでいいと言ったのに、ふたつ!!
それだけ報告してにこやかに教室に戻って行きました。
涙が出るほど嬉しかったです。
保護者が◯◯だから、この子は自分ではできない。
そう言ってあれこれお世話し、彼女が自分でできないようにしていたのは私たちだったのかもしれません。
でも、その◯◯も、克服する方法がきっとありますね。
担任と一緒に彼女の明るい未来を観ていこうと思います。
できない、無理、辛い、苦しい、のループの中にいるとき、
直球ど真ん中の正論(私の例で言えば、父を許す)だけがそこから出るきっかけになるわけではないのですね。
洞察力、言葉を選ぶ力を磨きたいです。
実践あるのみ!
実は、この1週間にやってみたことや嬉しかったことは他にもあります。
この子こんなことできるの⁉︎という、今まで見えていなかった子どもたちの姿がいくつも見えました。
言葉で意識の焦点を変える。すごいです。
めちゃくちゃおもしろいです。
この1週間意識してみたら、私たち教師もできない方向を向いて言葉を発していることが多いと気づきました。
前回から言われていたことですが、今一番浮かんでくる言葉は、
「発信者は自分」
意識も、受け容れることも、言葉も、私から変えていきます。
ありがとうございました。
第3講も楽しみにしています!
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