保健室コーチングベーシックコースを受講された高校養護教諭の先生から、感想を頂きました。
山口会場で第1講を受講され、2講3講を欠席され、補講を名古屋会場で受講されました。
【O先生の感想】
「言葉は、正確な体験を表すものではない」と、2講で聞いて以来、ずっと耳に残っていました。
まだまだスッと腑に落ちるところまでは来ていないものの、自分なりにこういうことかなあと噛み砕いている時期に、
3講へ参加しました。
今まで生徒たちの口から出てきた言葉は、「本心」=「思いを全て正確に表したもの」だと思っていましたが、
ベーシックコースを終えた今、
事実や体験に、自分の五感で感じたものに付けた記号のようなものなのかなと思うようになりました。
でもその五感の使い方も人それぞれだということが、サブモダリティの違いを感じるワークで分かったので、
同じ言葉でイメージすることも、きっと人それぞれなのに、すべて言葉でその人の思いをこちらのフィルターで判断しようとするから、
齟齬(そご=くいちがい)が起きる、ということかなと思っています。
このサブモダリティの違いを感じるワークは、とても興味深かったです。ペアになった先生と私は、まるで違っていました。
私は、右側にとても意識が行くようで、好きな人も右で見るし、嫌いだと感じる人も右側に強く感じていました。
左側にはあまり意識が行かないようで、嫌いな人を(イメージで)左側に移動させるとほとんど気にならなくなりました。
また、4つの椅子のワークでは、思わぬ自分と出会いました。
それまでわりと冷静にワークをしていましたが、
「10年前の自分」から今の自分にかけた言葉は、
今はそれが当たり前となり、見えなくなってしまっていたけど、あんなに強く強く望んだものを手に入れることが出来てるんだなあと改めて実感し、
幸福な気持ちになって涙が出そうになりました。
胸がいっぱいになって、もう一度椅子に座ることができませんでした。
そして、毎回感想に書いている「状態管理」をリアルに実感したのが、フィジカルアプローチです。
「私があなたを助けてあげる」と、「私も大丈夫、あなたも大丈夫」と思いながら、肩に手を置かれたときは、本当に違いが分かりました。
それだけ、置いた側の感情(重み・雰囲気)というのは伝わるんだなあと実感しました。
10年ほど前ぐらいだったか、「健康相談活動」の一環で「スキンシップ」「タッチング」など言われるようになったと記憶していますが、
これも「どのようにやるか」という方法論ではなくて、本来は「支援者として、どう在るか」という状態管理がまず大事だったんだなと思いました。
泣きじゃくる子の話を聴くふりをして、「あと何分で話を終わらせないと」などと思いながら背中をさすったこともありましたが、
きっと思いは伝わっていただろうな、嫌な気分だっただろうなと反省しました。
今まで生徒のためだと思いながら、独りよがりな対応をしていたことをつくづく実感しました。
ベーシックコースの3講の間に、いろんなワークをしましたが、
その都度「いやな思い出」や、「いや」と感じる自分の癖が変化してきて、いま、ほとんどいやな思い出がなくなりました。
ワークをする中で、感情や捉え方も変わってきて、ファイル名が書き換わったということでしょうか。
学ぶために参加した講座でしたが、自分自身がクライアントになってたくさんコーチングしてもらったようで、とても身軽になり、進むべき方向が見えてきたなと思います。
さらに、自分自身の変化として、言葉がつかえることなく、スラスラ出てくるようになりました。
昨年夏に育休から復帰したのですが、学校にいるときに、何か言おうとするのに、言葉がのどに詰まって出てこないという体験を何度もしました。
講座に参加するまでは、長い期間子どもや身近な家族としか話さなかったので、「思いを伝える」ことをしていなかったからかなと思っていました。
でも、主に仕事の場面で言葉が出てこなかったので、いろんな思いがそうさせていたんだろうなと思います。
また、出会う生徒一人ひとりの持つ力に毎回素直に感動し、なんて素敵な仕事をしているんだろうと思うようになりました。
このベーシックコースに参加して、たくさんの学び、気付き、そして変化や自信も与えていただきました。
3講の1日目の夜には、受講生のお泊り組でご飯を食べに行ったのですが、みんなでする話はとても前向きで意欲にあふれていて、とても心地よかったです。
全国に仲間がいるんだと思うと、とても心強く感じ、思い切って講座の受講を決めてよかったなと何度も思いました。
学ぶだけでなく、そのような仲間に出会える場を与えてくださり、とても感謝しています。
姫先生、アシスタントの先生方、どうもありがとうございました。
またアドバンスコース受講まで、たくさん実践していきたいと思います。
P.S. わたしには、5歳の娘がいるのですが、4月から年長児になるので「かっこいいリーダーになるんよ!」とよく口にしています。
ふと、これもチャンクダウンできそうだと思い、
「たとえばどういうのが、かっこいいリーダーなの?」と聞いてみたら、
「ごはんを残さずに食べて、おともだちにやさしい声をかけることができて、、、」と具体的イメージを教えてくれました。
娘の思っている「かっこいいリーダー」は私の想像したものとは違っていて、
こんなこと思っていたんだなと新たな気づきがありました。
母としても、たくさんの気づきがありました。ありがとうございました。
Copyright (C) 2014 Heart Muscle Training GYM All Rights Reserved.